自衛隊の福利厚生は充実しており、たくさんの手当があります。
そして、それらを有効に活用することで簡単に給料・年収をupすることは可能です。
しかし、ほとんどの自衛隊員は、手当について把握していないと思います。
どんな手当があったかだけでも覚えておくことで、その手当を使うタイミングで思い出せます。
自ら申請しなくてはでない手当も多いので参考にしましょう。
防衛省の職員の給与等に関する法律 をかみ砕いて分かりやすく説明します。
年収・給料を上げるコツも紹介していきます。
自衛隊の手当一覧【ザックリ説明】
自衛隊の手当を活用し、年収・給料を上げる方法
住まいに関する手当一覧
自衛隊の手当はたくさんあります。
ですので、1つ1つ支給条件や対象なのか確認しているとキリがありません。
この記事の手当一覧を見て、どんな手当があったかざっくり意味を理解してください。
その手当が自分に該当しそう、将来的に貰いたい場合はその手当の詳細を記事にしていますので、そちらをご覧ください。
それぞれ、手当額・手当のポイントを一言で解説していきます。
- 通勤手当
- 寒冷地手当
- 広域異動手当
- 地域手当
- 営外手当
- 住居手当
- 扶養手当
- 単身赴任手当
- 特地勤務手当
- 引越し手当
通勤手当
通勤手当は通勤に対して出る手当です。
金銭面で考えると、自転車で通勤をするのが一番お得です。
支給額:最低2000円(5km未満)から最大31600円(60km以上)
- 徒歩だと通勤手当はでない
- 車・バイク・自転車は支給対象
- 家のドアから勤務地のドアまでが2km以上が対象
寒冷地手当
寒冷地で勤務すると、11月〜3月の5か月の間のみ支給されます。
寒冷地とは?
1〜4級地で区分されており、北海道を初めとした寒い地域です。
支給額:最低7360円(4級地)~最大26380円(1級地)
雪や寒さによる生活の不便さを解消するための手当
広域異動手当
広域異動手当は異動から3年間、俸給に対して以下の額が支給されます。
支給額:
異動距離60km~300kmの場合:5%
異動距離300km以上の場合:10%
- ボーナス額も増える
- ただ異動するだけで支給される
地域手当
地域手当は1級地〜7級地に分けて手当が出ます。
対象地域で勤務するだけで良いので、ありがたい手当です。
支給額:俸給に対し3%~7%
- ボーナスにも増える
- 転勤後2年間も支給される(2年目80%)
営外手当
営外の居住する自衛官に対して支給される手当です。
支給額:毎月6020円
- 幹部自衛官・2曹30歳以上・曹士の既婚者は営外居住が認められます。
- 基地内の食事を無料で食べられなくなります住居手当
住居手当
住居手当は、世間で言う家賃補助です。アパートなど賃貸契約をした際に利用できます。
支給額:約半額(61000円以下の家賃の場合)
- 申請が必要な手当です。
- 61000円以下の家賃がお得です
扶養手当
親族や配偶者を扶養している場合、扶養手当が支給されます。
支給額:最低6,500円〜最大15,000円
扶養手当もボーナスに加算されます。
単身赴任手当
単身赴任手当は、単身赴任時に出る手当ですが、条件は厳しいです。
条件を満たした場合は最大10万円支給されるので、該当する場合は利用するべきです。
支給額:最低30,000円~最大100,000円
申請しないと支給されません
お得に家をゲットできる方法があります▼
特地勤務手当
分かりやすく言うと「離島手当」です。
硫黄島や礼文島等で勤務する隊員に支給されます。
支給額:最低4%〜最大25%
離島ではお金の使い道がなく、めちゃめちゃ貯まります
話は逸れますが、Amazonで購入すると硫黄島に荷物が届きます。
引越し手当(赴任旅費)
自衛隊の引っ越し手当は赴任旅費と言われています。
転勤時に以下に対して手当が実費支給されます。
- 引っ越し代
- 交通費
- 宿泊費
実質無料で引越しができます。
- 条件を満たしていないと支給されません
- 黒字引っ越しできる裏技があります
- 申請しないと支給されません
年収・給料が30%以上上がる手当一覧
続いて紹介するのは、年収や給料を大幅に上げることができる手当です。
しかし、特異性が必要だったり(技術や資格)、危険にさらされる仕事内容です。
更なる年収アップを目指したい方にはおススメです。
落下傘隊員手当
落下傘隊員手当は、陸上自衛隊の第1空挺団で空挺隊員として勤務する際に支給される手当です。
支給額:初号俸月額×0.33
落下傘降下作業(落下傘を利用して航空機から降下する作業)をするたびに1000円程度の手当も加算されます。
航空手当
航空手当は航空作業をする場合に支給されます。
支給額:初号俸月額×0.6
この手当を受け取るためには以下の方法があります。
幹部自衛官の場合
陸上自衛隊
FECに合格し、パイロットになる
海上自衛隊
防衛大学校・航空学生として入隊し、パイロット・戦術航空士になる。
航空自衛隊
航空学生として入隊し、パイロットになる。
曹・士の場合
陸上自衛隊
機上整備員になる
海上自衛隊
メディック・航空士になる
航空自衛隊
ありません
- 夜間飛行、雲中飛行、発着艦、スクランブル等で都度手当が発生。
- 戦闘機は0.8掛けの給料になります。(ジェット手当)
乗組手当
乗組手当は海上自衛隊で艦艇・潜水艦乗りとして勤務した際に支給されます。
支給額
- 艦艇:現号法×0.33
- 潜水艦:現号法×0.45
- 乗組手当は現号俸に対して支給されるので、他の手当と一味違います
- 勤務年数が多いほど手当も増えていきます
- 出港中は航海手当なども加算されます
自衛隊の手当を活用し、年収・給料を上げる方法
結論から述べると以下3点が重要です。
手当が付く場所に行く
手当を知り、申請をする
単発で貰える手当は率先して行う
それぞれ解説します。
手当が付く場所に行く
手当が付く場所とは、前述した手当を参考にすると
- 地域に対して支給される→地域手当・寒冷地手当等
- 乗組手当が支給される→艦艇・潜水艦勤務
- 航空手当が支給される→パイロットになる
などなど、その仕事や場所によってしか手当は付きません。
それを踏まえて職種や勤務地を希望する必要があります。
しかし、国家公務員ですので必ず希望が通るわけではないこと、パイロット等は身体的な条件も必要であることが前提になります。
手当を知り、申請をする
自衛隊の手当一覧を紹介しましたが、申請しなくてはいけない手当がいくつかありました。
しかし、そもそも手当の存在を知らなければ申請することもできないです。
関係するかもしれない手当は、どんな手当があったかだけでも覚えておきましょう。
単発で貰える手当は率先して行う
自衛隊の手当の中で、都度貰える手当もたくさんあります。
災害派遣、警衛、航空管制、不発弾処理など様々です。
こういった作業は自ら率先して行いましょう。
基本的に面倒な作業は嫌がる隊員が多いですので、周りの隊員からもありがたく思われ、かつ手当も付きます。
チリも積もれば山となる精神で頑張りましょう。
まとめ:自衛隊の手当を知って有効活用しよう
自衛隊は国家公務員として様々な福利厚生があり、手当も豊富です。
せっかく与えられた手当は有効に活用してお得に生活しましょう。
周りの自衛官も、手当や福利厚生について知らない方も多いです。
知らなさそうな隊員がいたら、是非教えてあげましょう。
ZIIMO(じーも)では手当の他にも、自衛隊豆知識や住まいのお得情報も配信しています。
是非ご覧ください。