未分類

自衛隊の階級の違いがわかる!~陸自・海自・空自~【完全版】

次へ

自衛隊は「階級制度」を採用しています。16の階級によって指揮系統が成り立っています。

自衛隊の階級について理解して、階級を見間違えることが無いようにしよう!

この記事は、防衛省HP「自衛官の階級」の記事を引用し書かれています


自衛隊の階級は、陸上自衛隊・航空自衛隊・海上自衛隊全て共通です。

階級の名前は同じなのですが、見た目がそれぞれ違います。とは言っても、陸上自衛隊と航空自衛隊は色違いなだけで形は同じです。

海上自衛隊だけが形も違います。

なので、

海上自衛隊の人間は陸上自衛隊、航空自衛隊の階級が読めず、陸上自衛隊、航空自衛隊の人間は海上自衛隊の階級が読めないという事も多々あります。

海上自衛隊の階級は、海外の海軍の階級章と大きく変わりません。

日本の海を守り、海外とも交流する機会が多い(海外から見て海上自衛隊は日本の海軍)

ですから、海上自衛隊だけ違う形の階級章になっていると言われています。

幹部自衛官


引用:自衛隊東京地方協力本部

幹部自衛官は、陸海空それぞれの幹部候補生学校を卒業することで任命されます。

幹部自衛官は、全体の2割と言われています。その、上位2割になるためには幹部候補生学校を卒業するしか方法はありません

幹部候補生学校に入るためには、

  • 防衛大学校を卒業する
  • 一般大卒で幹部候補生学校に入校
  • 部内幹部選抜で合格
  • 航空学生に入隊
  • 幹部予定者として入校

する方法があります。

そして、幹部候補生学校での成績が今後の階級に大きく影響します。

もし、幹部を目指し、その中でも上を目指したい場合は幹部候補生学校で成績優秀者を目指しましょう。

【将官】

将官は自衛隊の中でもトップ中のトップです

将官になれるのは防衛大学校卒、一般大学校卒のうち幹部候補生学校で成績優秀者になり、更に部隊での勤務成績も優良、幹部中級課程、幹部高級課程でも成績優秀者になることで道が見えてきます。

つまりエリートの中でもほんの一握りしかなることができない存在です。

約20万人の自衛隊員の中でトップ300位に入る階級です。

給料は月120~200万程貰えます

陸将・海将・空将~自衛隊のトップ

陸将・海将・空将は自衛隊の中でも100人もいない役職です。

陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長をはじめとし、各自衛隊のトップに君臨する役職です。

大きなエリアのトップを任される役職です。(陸自の方面隊、海自の自衛艦隊、空自の中空エリア等)

陸将補・海将補・空将補~自衛隊の

陸将補・海将補・空将補は自衛隊の中でも200人もいない役職です。

自衛隊の中でも特に主要な基地などのトップを担います。

将補の階級以上は、階級が分からない素人から見ても、普通の自衛官ではないオーラが出ています。

【佐官】

佐官は、1佐、2佐、3佐からなります。佐官として勤務している自衛官は、部隊での経験や知識も豊富で、自衛隊のことを知り尽くしているような人間です。

基地や駐屯地の長~基地の中の隊の長等を担うような重要なポジションです。

給料は毎月50~120万ほど貰えます。

(30代前半の昇任したばかりの3佐~基地司令の1佐までの振り幅)

1佐

1佐になると、基地や駐屯地の司令などの重要な役職を担います。基地内において、できればすれ違いたくない人間No1です。(圧がすごい)

大卒で1佐になるには、幹部候補生学校での成績は上位半分に入っておきたいです。

その他の場合は、幹部候補生学校での成績が上位10位には入っていないと厳しいです。

2佐

2佐になると、小さい基地や駐屯地の司令を任されたり、司令の補佐をする「副長」の役職についたりします。

大卒の場合は2佐以上が確定します。大卒の場合は、よっぽど悪いことをしない限りはどれだけ成績が悪くても2佐になることができます。

その他の方法で幹部候補生学校に入校した場合は、幹部候補生学校での成績が上位20位には入っていないと厳しいです。

絶対に2佐になりたいのであれば、大卒枠で入隊することをおすすめします。

3佐

3佐は部隊の中で、担当の部署の中では最も経験豊富です。

日々の仕事の内容や任務については3佐のいうことを聞いておけば間違いないでしょう。

離島の基地の司令など、稀に3佐でも任されることがあります。

その他、隊長などの役職が一般的です。

大卒、一般大卒の早いもので30代前半で昇任。

航空学生出身、部内幹部の中で優秀なもの(1部)は30代中盤で昇任します。

3佐になるとボーナスは100万円を越えているイメージです。

陸上自衛隊と航空自衛隊では3佐から帽子に金の葉が付きます。

通称:葉っぱ

【尉官】

自衛隊は尉官以上が幹部と呼ばれています。

尉官は、大卒で幹部候補生を出たばかりの経験がない未熟な幹部から、曹から実力で成りあがってきた経験豊富な幹部まで様々です。

見分けとして、陸・海・空ともに、帽子に金の線が付くのが特徴です。

月の給料は25万~60万くらいです。(新卒成りたて幹部~経験豊富おっちゃん幹部)

1尉

幹部予定者を除くと、幹部候補生学校を卒業することでなることができます。

大卒及び航空学生は幹部候補生学校卒業後5年で1尉になります。

部内幹部として入った場合は昇任のスピードは幹部候補生学校の成績次第です。

1尉になると、部隊の中では部署をまとめるような立場として勤務します。

2尉

大卒及び航空学生は幹部候補生学校卒業後2年で2尉になります。

部内幹部として入った場合は昇任のスピードは幹部候補生学校の成績次第です

また、幹部予定者として幹部候補生学校に入校した場合は2尉で退職を迎えることが多いです。

2尉になると、ある程度部隊のことは知っていて信頼できるような存在になります。

1尉の補佐や、小さい部署の長を任せられたりします。

年配の方で2尉の方は、経験も豊富で困ったときは非常に頼りになります。

3尉

幹部候補生学校を卒業すると3尉に昇任します。

3尉も、若手ぺーぺー幹部から熟年のベテラン幹部まで様々です。

しかし、若手の勢いがある幹部なので、部隊の顔とも呼ばれています。

曹をまとめたり、幹部の下っ端として勤務します。

准尉

准尉はベテランの方が幹部になることを拒み続けた結果なるイメージです。

身分としては幹部ですが、幹部候補生学校には言っていません。

【曹士】

曹士は部隊の中心となる人間です。

自衛隊の8割は曹士で成り立っています。

高卒の若い2士から、経験豊富な1曹まで様々です。

【曹】

曹になると、自衛官として1人前になったといっても過言ではありません。

なぜならば、昇任試験を受けないと3曹になることができないからです。

曹候補生として入隊後2年9月以降選考により3曹へ昇任します。

ですから、選考で通ることができないと3曹になれません。

給料は月20~50万くらいです。

曹長

曹長は経験豊富なベテランです。基本的に幹部になりたくない場合が多く、できるだけ曹でいたいのに、優秀であることが故に幹部予定者として幹部候補生学校に活かされてしまいます。

もしくは、幹部候補生学校へ入校が決まり昇任する場合があります。

1曹

1曹は部隊の中でも優秀な若い1曹と経験豊富なベテラン1曹が存在します。曹のまとめ役というイメージです。

1曹は、経験も知識も豊富なので、特に重宝される存在です。

2曹

2曹も信用の高い階級です。

3曹として培ってきた経験があるので、それをもとに3曹をまとめる存在です。

2曹は年齢層も高く、長いもので20年近く勤務し、定年を迎える場合もあります。

教育隊での成績により、3曹になってから早いもので4年で昇任します。

3曹

3曹は部隊の中核です。無事試験に合格することでなることができます。

3曹になったということは、一般で言う「正社員」になれたようなものです。部隊の士をまとめる存在です。

高校時代の青春と引換に、卒業後に3曹に昇任できる「陸上自衛隊高等工科学校も存在します。

【士】

士は、任期制の隊員と3軍を目指す隊員に分かれます。任期制の場合は任期満了金を貰えます。正式な自衛官であり、安定した給料も貰えます。

最近では大卒から入隊する方も多いです。

月16万~30万(なり立て2士~30代士長)

士長

士長は士をまとめる立場として勤務します。2士昇任後1年で昇任します。

部隊にも慣れ、自衛隊の楽しさにも目覚め始めます。

ちょっとした仕事など任せられる存在です。

これくらいから下宿も取れるようになり、だんだん部隊が楽しくなります。

1士

1士は2士昇任後半年で昇任します

まだ部隊での経験も浅く分からないことばかりですが、若さで何とかなります。失敗して仕事を覚えて行きます。

2士

2士は自衛官候補生として入隊し、教育が終わると昇任します。

自衛官の身分を手に入れたということです。

今後退職するか、曹を目指すかを考えながら勤務します。

【自衛官候補生】

引用:自衛隊愛媛地方協力本部

自衛官候補生は、自衛官になるために教育を受けます。

厳しい教育を受けた先には2士になることができ、自衛官として部隊に行くことができます。

厳しい毎日ですが、部隊へ行くと世界が変わります。それまでの辛抱です。

まとめ:自衛隊の階級は入隊方法、入隊後の成績で決まる

自衛隊は、そもそも入り方によってどこまで昇任できるかが大きいです。

自分がなりたい階級になるにはどうしたらなれるかを考えて入隊すべきです。

また、自衛隊は階級によって給料は変わりますが、勤務した年数によってもどんどん増えていく仕組みになっています。

また、手当もたくさんあり、前述した毎月の給料プラスでボーナスやその他の手当も付きます

自衛隊の給料や手当については、陸、海、空ごとにまとめているので、ご覧ください。

自衛隊に入隊してやりがいもあり、給料も安定した生活を送りましょう。

自衛隊に興味ある方はこちらの記事▼