自衛隊の単身赴任手当についてご存知でしょうか。
単身赴任手当は、自宅との距離に応じて手当額が変わりますが、毎月最大10万円貰えます。
単身赴任手当は貰うための条件が厳しいですが、条件を理解して住宅計画を進めることで、手当を貰うことができます。
更に、具体的な単身赴任手当の活用方法を紹介しています。
- 単身赴任手当の上手な活用方法
- 家を建てて、単身赴任手当を貰おう。
単身赴任手当を理解して、お得に生活しましょう。
自衛隊の単身赴任手当とは?
自衛隊の単身赴任手当は、読んで字のごとく単身赴任時に付く手当です。
しかし、ただ単身赴任をすれば貰えるわけではありません。
- いくら貰えるの?
- 支給の条件は?
について、解説していきます。
単身赴任手当の支給額はいくら?
まずは、支給額の一覧をご覧ください。
基礎額の最低30,000円~最大100,000万円の間で支給されます。
距離 | 支給額 |
基礎額 | 30,000円 |
100km以上 300km未満 | 3,8000円 |
300km以上 500km未満 | 4,6000円 |
500km以上 700km未満 | 54,000円 |
700km以上 900km未満 | 62,000円 |
900km以上 1,100km未満 | 70,000円 |
1,100km以上 1,300km未満 | 76,000円 |
1,300km以上 1,500km未満 | 82,000円 |
1,500km以上 2,000km未満 | 88,000円 |
2,000km以上 2,500km未満 | 94,000円 |
2,500km以上 | 100,000円 |
こちらは、日本の概略の距離がわかる図です。
自身が転勤されるときにいくらくらい貰えそうかイメージしてみて下さい。
※単身赴任する自宅から単身赴任先の居住地までの距離です。
支給条件は?
前述した支給条件を見て、単身赴任手当を貰いたいという気持ちは高まったことでしょう。
条件が難しいと言われている単身赴任手当をかんたんに説明します。
今から記述する内容を理解して、計画的に単身赴任手当を貰いましょう。
単身赴任手当の支給条件
- 異動等の伴う転居
- やむを得ない事情による別居
- 単身を常況
- 通勤困難
これを見ても、結局何をすればいいのか分からないと思うので、
支給条件を分かりやすく言い換えると
家族と同居していて、どうしても転勤時に単身赴任しないといけない状況
の際に手当が支給されます。
実例を上げながら条件を達成してお得に単身赴任手当を貰う方法を解説します。
転勤前に家を建てて、単身赴任手当を貰おう
単身赴任手当を受給するために家を買う場合、
家族と永住する土地か永住する地域が決まっていれば購入することをおすすめします。
具体的な実例を見てみましょう。
新築を建ててマイホームの返済に充てる
・5年間の単身赴任
・距離700km(福岡から京都)
・住宅ローンが毎月6万円
の場合を例に2つのパターンを見てみましょう
家を転勤後に購入してしまい、単身赴任手当が貰えなかった場合▼
単身赴任手当の支給なし 住宅ローンで毎月-6万円
-6万円 × 12ヶ月 = -72万円
-72万円 × 5年 = -360万円
360万円の赤字です。
家を転勤前に購入し、単身赴任手当が貰えた場合▼
単身赴任手当6.2万円支給 住宅ローンで毎月-6万円
62,000円 - 60,000円 = 2000円
2000円 × 12ヶ月 = 2.4万円
2.4万円 × 5年 = 12万円
12万円の黒字です
両者の差額は372万円です。
見てわかる通り、もし家を買うことが決まっている場合は
転勤前に購入しておかなければ、大きく損してしまいます。
ただ、永住するつもりもないのに単身赴任手当が欲しいという理由だけで
新築の住宅を買ってしまうのはNGですので
絶対にしないでください。
もちろん単身赴任手当は、単身赴任が終われば出なくなるので、
35年間全てのローンを全て払えるわけではありません。
しかし、ある条件を満たせば
300万円も黒字にすることもできる裏技があるので紹介します。
中古住宅を買って300万円ゲットする方法
実は、単身赴任手当の対象になる条件に、新築か中古かの区別はありません。
今からお話しする内容は自衛官に認められた数少ない副業「不動産投資」の中の「ボロ戸建て投資」を活用した方法です。
このやり方は、不動産にまつわる知識を身に着けてからでないと失敗する可能性が高いので
軽い気持ちで不動産投資をする方にはおすすめはしません。
参考程度にご覧ください。
500万円以下かつ、5年後に「買値と同等以上で売れる家」を買いましょう
ボロ戸建ては、建物事態に価値はないと考えたほうが良いです。
周辺地域の売買事例を確認したり、リフォームで見栄えを良くする方法を学べば実現可能です。
初めての不動産購入の場合は、購入価格が安いほどリスクを回避できます。
購入費の内訳はリフォーム代も含めましょう。
例)300万円の家、リフォーム200万円=500万円
家族が住む場合、リフォームされた綺麗な家だと納得して売れるでしょう。
コストを下げるためにDIYもおススメです。
35年ローンを活用して、差額をプラスに
500万円の中古戸建を35年ローンで購入した場合で説明します。
500万 ÷ 35年 ÷ 12か月 = 1.19万円(毎月返済額)
※金利は考慮していません。
前述したBさんと同じ条件であれば、
単身赴任手当は6.2万円、中古住宅ローン1.19万円
6.2万円 ー 1.19万円 = 5.01万円
つまり、毎月の5.01万円がプラスになります。
これを5年間続けた場合
5.01万円 × 12か月 × 5年 = 300.6万円の黒字
単身赴任手当で300万儲かりましたが、まだまだ終わりません。
物件を買値と同等以上で売却しよう
正しい物件選びをできていれば、買値と同等もしくはそれ以上で売ることは容易です。
買値と同等で売却できた場合は、
現金500万円と、住宅ローンの5年間の返済額を引いた約430万円の住宅ローンが残ります。
これを相殺すると70万円の黒字です。
地域手当300万 + 売却益70万円 =約370万円の黒字です。
実際には、固定資産税や不動産取得税、維持にかかるお金がありますが、それでも300万円ほど残るでしょう。
※売却益にかかる税金は分離課税と言われ、個人での購入から5年以内の売却は税金が高いです。
(短期譲渡、長期譲渡)5年以上持つことをおすすめします。
次の居住地を決めよう
単身赴任手当の受給終了後は、売却せず住宅ローンを返済し、その家を家賃5万で貸して毎月60万円の家賃収入をゲットする方法もあります。
更に、今まで住んでいた家族の住居がなくなるので、
また同じ条件の家を買う ⇨ 転がして資産収入の拡大に繋げることができます。
(世間ではヤドカリ投資と言われています。)
家族で5万円の家を借りる場合は、住居手当として半額出るので家賃2.5万円で住むこともできます。
そのまま家賃無料で住み続けるのもアリです。
単身赴任手当から不動産投資に話が脱線しましたが、自衛隊の単身赴任手当を利用すればこういったことも実現可能です。
「緊急参集要員用」必見!お得に単身手当を貰える方法
自衛隊には緊急参集要員用という制度が存在し、
指定された人はすぐに任務に応じれるように自衛隊官舎が無料で用意されます
指定された人は、そこに住むか基地から2キロ以内の居住を命じられます。
ここで、緊急参集要員用に耳寄り情報です。
「緊急参集要員用」は2km以上で単身赴任扱いに!(正規は60km)
実は、緊急参集要員用は2km以上離れていれば単身赴任手当が支給されます。
近いので、官舎を借りて、休日は自宅に帰ったりもできます。
この場合は最低額の3万円が毎月支給されます。
緊急参集要員用は母基地の2.1kmくらいに家を買うのもおススメです。
しかし過去には、実際官舎に帰らずに単身赴任手当を不正受給して匿名通報された事例があります。
この記事で、単身赴任手当に関するテクニックを解説しましたが、
グレーなことはしないようにしましょう。
まとめ:単身赴任手当は貰うべき
ここまでZIIMO(じーも)の記事を読めば自衛隊の単身赴任手当について理解できたと思います。
自分で知識を整理し、転勤予想から逆算して住宅購入のタイミングを決めましょう。
分からないことは経理隊に質問に行けば回答してもらえますが、
無知な状態で行くと、話が長くなってしまい貴重な時間を浪費してしまいます。
そのため、知識をまとめ、具体例を提示して手当が出るかを聞くと良いでしょう。
また、単身赴任には引越しが付き物だと思います。
自衛隊の引っ越し手当を利用したお得な裏技をこちらの記事で解説しています。
自衛隊には他にも福利厚生がたくさんあり、
充実した手当がたくさんあるので知っておくと良いです。
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